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2024年9月の記事一覧

奈井江町の混炭場見学に行きました。(1年生探究活動にて)

 本校1年生は、地元の産業や企業を理解するため奈井江町に本社を置く株式会社砂子組様が管理されている三笠露天坑と奈井江混炭場を見学させていただきました。まずスライドで事前に説明を受け、その後、露天坑の現場を見学。実際に目の当たりにするとそのスケールの大きさに圧倒されました。現在掘られている工区は200メートルの深さがあり、60トンダンプが15台、120トンクラスのパワーショベルが3台作動しています。通常工事現場で使用されているダンプは4~10トンクラスで、60トンクラスはまず見ることがありません。生徒たちもその大きさに驚いていました。岩盤層と石炭層が崩れやすく、頭上にも細心の注意を払って作業していくのが大変だと担当者はおっしゃっていました。昼食は砂子組様がカレーライスを用意していただきおいしくいただきました。

 三笠露天坑で採掘された石炭を奈井江混炭場にて北電から求められている熱量(4800Kcal)になるよう石炭を調合してから粉砕して製品化していることが分かりました。

 石炭はCO2排出で問題視されている面はあるかもしれませんが、胆振東部大震災の際には砂子組が採掘した石炭が砂川の火力発電所で使われ、大停電(ブラックアウト)からの早期の復旧に非常に役に立ったということがあります。働いている社員の方からこの仕事にたいする誇りを持って従事されている雰囲気が感じられました。

 令和8年度には採掘作業は停止になるということで、日頃からエネルギー資源や利用に関心を持つことが大事だと感じました。